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群馬県のニュース

次世代型路面電車化、見送り濃厚 上電 最短で118億円 

更新日時:2017年5月9日(火) AM 06:00
 前橋、桐生、みどりの群馬県内3市でつくる上電沿線市連絡協議会(会長・山本龍前橋市長)は8日、上毛電鉄を次世代型路面電車(LRT)化した場合、想定される最短区間でも概算118億円の整備費用が必要との調査結果を明らかにした。LRTは利用者の減少が続く上電の再生策として検討されているが、費用対効果が薄いとして整備が見送られる公算が大きくなった。

 前橋市役所で同日開かれた協議会の総会で、コンサルタントに委託した調査結果が報告された。

 協議会事務局の前橋市によると、調査は導入区間をJR前橋駅-上電中央前橋駅(1キロ)、JR前橋駅-上電大胡駅(9.3キロ)、JR前橋駅-JR桐生駅(26.7キロ)の3パターンを想定して実施。整備費用や利用者数の採算ラインを調べた。

 整備には区間が最も短いJR前橋駅-上電中央前橋駅で118億円、最も長いJR前橋駅-JR桐生駅間は220億円かかるとされた。軌道を造るため道路の拡幅が必要となることが費用を押し上げた。

 LRTを導入した場合、採算が取れる上電の利用者数は最も低く見積もって1日当たり5300人だが、現状は同4310人(15年度)と開きがあることも分かった。協議会はLRT化がどの程度利用者増につながるか、さらに試算する方針。

 山本市長は取材に対し、「厳しい数字と受け止めている。現時点でLRTという選択肢を取ることは困難」との認識を示した。上電の古沢和秋社長は、JRとの接続は長年の悲願としながら「早期のLRT化は難しいと感じた。まちづくりの観点を踏まえ、最良の方法を今後も検討したい」と話した。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。