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群馬県のニュース

《県中学総体》古沢 陸上男子共通棒高跳び 日本中学新 

更新日時:2017年7月29日(土) AM 06:00
 28日開幕した県中学生総体は、前橋市の正田醤油スタジアム群馬で開会式を行った後、県内各地で13競技を実施した。陸上は男子共通棒高跳びの古沢一生(高崎新町)が4メートル93をクリアし、13年ぶりに日本中学記録を更新した。ソフトテニス団体は、伊勢崎赤堀が初の男女アベック優勝を果たした。大会2日は29日、各地で14競技を行う。

 古沢は大きな声を上げて駆け出した。加速を緩めずポールを地面に突き立て、一気に体をひねって宙に浮かせる。マットに落ちたとき、バーはそのまま。笹瀬弘樹(静岡新居中、現スズキ浜松AC)の日本中学記録を13年ぶりに更新し、どよめきと拍手が会場にこだました。

 共通棒高跳び決勝には他に14人が出場したが、次々にバーに阻まれ、姿を消していった。ぐんまスーパーキッズプロジェクト出身で小学4年生から競技に打ち込む古沢にとって、ともに練習した仲間も多い。「その分も跳ぼうとも思った」

 4メートル40からスタートし、1回目で軽々と成功。この時点で他の出場者は全員脱落した。4メートル60も越えたが、自己ベストタイの4メートル80は1回目を失敗。待機用のテントの下に座り込んだ。

 「いい風が来てるぞ」。審判員の声が飛んだ。2回目で成功させ、昨年の県総体で出した4メートル75の県中学記録を塗り替えた。

 強気に「そのまま中学新を狙った」。室内練習で跳んでいない4メートル90のさらに上、日本中学記録を1センチ上回る4メートル93に設定し、追い風に乗って走り出した。昨年より1フィート長くしたポールは扱いが難しいが、高い位置を持って勢いにつなげ、跳躍を成功させた。

 練習拠点のベルアスレチックスジャパン(吉岡町)で指導する田中光会長は「踏み切りまでの加速には恐怖感も出るもの。でも彼は速度を全然落とさない」と高く評価する。今後、五輪にも絡んでいけるとの言葉が熱を帯びる。

 バーを越えた瞬間は「すがすがしい景色だった」。跳び終えると田中会長の胸に飛び込んだ。昨年の全国中学校大会(全中)優勝者として、勝たねばならない重圧から解放され、涙の中で喜びをかみしめた。(和泉皓也)


【お知らせ】
 上毛新聞携帯サイト「じょうもばいる」(課金制、月額300円+税)に、県中学総体第1日(28日)の競技別成績をアップしました。

 本日29日も、大会事務局から成績記録を随時アップロードします。

 ※スマートフォン、タブレット(ドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル)で、トップページより「県中学校総体特集」にお進みください(PCからはNEWSmart案内ページにリンクします)。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

男子共通棒高跳び決勝 日本中学新記録となる4メートル93センチをクリアする古沢(高崎新町)=正田醤油スタジアム群馬

 

自身の出した日本中学新記録「4メートル93」の表示とともに写真に納まる古沢