文字サイズを変更する
小
中
大
 

富岡製糸場と絹遺産群 世界遺産登録

江戸末期の神保家住宅 県重文 観光拠点に 中之条 

更新日時:2017年4月27日(木) AM 11:00
 群馬県中之条町は、3月に県の重要文化財に指定された江戸時代末期の大規模民家、神保家住宅(同町岩本)を取得し、活用に乗りだす。養蚕農家の建造物として文化的価値が高い母屋や書院(離れ)を耐震補強し、建物内を観光客らに見学してもらうようにするほか、蔵や物置も改修してイベント会場や物産販売などの場とする考え。2、3年かけて工事を進め、地域交流や観光の拠点にする。

 町が取得するのは約3000平方メートルの敷地と、母屋と書院、蔵、物置合わせて7棟の約1170平方メートル。取得金額などを含め神保家側と合意に達し、近く所有権を移転する。県と協議しながら整備・活用計画をまとめ、国と県の補助を得ながら耐震補強工事を進め、観光客らが見学できる建造物に整備する。

 蔵と物置も改修、補修し地元の特産品を販売したり、2年に1度開催される芸術祭「中之条ビエンナーレ」の展示会場として活用することも検討している。

 神保家住宅は、江戸時代に材木商として栄えた旧家で、1840~50年代に建造された。母屋は木造約800平方メートルの切り妻造り総2階建てで、間口29メートル、奥行き14メートルと民家としては県内屈指の規模となる。母屋東側の書院は約70平方メートルの木造平屋建ての切り妻造りで接待用の別棟として賓客の宿泊に使われた。

 2000年に町重文に指定されたが、近代養蚕農家の発展過程を示しているなどとして、母屋、書院の2棟が県重文に指定された。

 現在は当主不在となり、一族の神保清美さん(渋川市)は「住む人がいなくなり、維持管理が難しくなっていた。県重文に指定されたことで、町が保存活用してくれることは本当にありがたい。整備された後には多くの人に見学してもらいたい」と話した。

 町は「貴重な文化財を地域の発展に活用したいと思い、整備を進めることにした。農山村に残る歴史ある建造物を多くの観光客に興味を持ってもらいたい」と意義を説明している。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

中之条町が取得し、整備を進めることになった県重文の「神保家住宅」(町提供)

 

 

  • 上毛新聞を購読する
  • 上毛新聞に広告を載せる
URLを携帯へ転送 右のQRコードから上毛新聞モバイルサイト「じょうもばいる」にアクセスできます