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富岡製糸場と絹遺産群 世界遺産登録

世界遺産センター 「富岡倉庫」に設置 18年度オープン 

更新日時:2017年1月24日(火) AM 06:00
 世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」のガイダンス施設「世界遺産センター」(仮称)について、群馬県は23日、富岡市が誘致した同市富岡の歴史的な倉庫群「富岡倉庫」内に設置すると発表した。世界遺産の価値を伝えるとともに、日本遺産など群馬の豊かな絹文化を総合的に発信し、調査研究を行う施設として、2018年度のオープンを目指す。14年の世界遺産登録前から県、市や関係者の間で場所などを巡って協議を続けてきた施設は、開設の見通しが立った。

◎価値伝え絹文化発信
 世界遺産センターは、1903(明治36)年建築とみられる2階建てれんが造り倉庫(1号倉庫、延べ床面積約500平方メートル)に県が開設する。市役所前に位置する倉庫群の建物4棟のうち、上信電鉄上州富岡駅に最も近い。同駅北の無料駐車場から富岡製糸場までの動線に位置し、大型バス駐車場からも近いなど、製糸場の来場者が立ち寄りやすく、集客が見込めると判断した。

 県内には世界遺産4資産をはじめ、12件の文化財で構成する日本遺産「かかあ天下―ぐんまの絹物語―」、県が登録を進める「ぐんま絹遺産」(計94件)といった絹遺産、絹文化が残る。センターはタッチパネル式の機器などを使って情報を発信し、こうした豊かな絹遺産に実際に足を運んでもらえるよう促す。

 体験しながら学べるスペースも検討。養蚕や絹文化について伝える県立日本絹の里(高崎市)とも連携する。県内に点在する絹遺産全体を統括する研究機関としての役割を担う。

 倉庫群は明治から大正期のれんが、大谷石、土蔵造りの倉庫3棟と食料品店「おかって市場」が入る木造の旧乾燥場から構成される。新たな交流拠点として活用しようと市が昨年10月に取得した。旧乾燥場では市が繰糸機を動態展示し、観光客が製糸工程を間近に見られるようにする方針。市は23日、倉庫の内覧会と周辺の利活用案のパネル展を始めた。

 センターを巡っては製糸場内での開設も検討されたが、西置繭所や東置繭所などの保存整備終了に10年以上が見込まれ、早期設置は難しい状況だった。

 今月中旬、岩井賢太郎市長が大沢正明知事に会い、倉庫にセンターを整備するよう要請していた。県は、市が倉庫の耐震補強や外観を改修した後、内部の整備を進める。

「誘客の拠点に」大沢正明知事の話
 富岡市と協調し、誘客の拠点となるよう、しっかり取り組んでいきたい。

「ベストの場所」岩井賢太郎富岡市長の話
 れんが倉庫はベストの場所であり、県の決定は大歓迎。市も連携して周辺整備を進め、繭から糸を作る一連の流れが分かる場所にしていきたい。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

県が世界遺産センター(仮称)の開設を決めたれんが造り倉庫の内部

 

県が世界遺産センター(仮称)の開設を決めたれんが造り倉庫の外観

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